パーティー/五

 
とりあえずガドには着替えて貰い
ヘイゼルはメイド服のままでパーティーは進行した








「いや〜2年ですか
長く旅してはりますなァ」


「まァな」


「それにしても惷香はんの料理は天下一品やね
お嫁さんに欲しいわァ」


「やる訳ねぇだろうが」


「出た
三蔵の妬きもち」


「何か言ったか?」








瞬時に取り出された銃は
悟浄に銃口を向ける








「何でもありませーん」








いつものやり取りを済ませた頃に八戒はキッチンへと向かう



暫くして滑車の様な何かを運んで来る音がすると
キッチンのドアが開く








「さぁデザートですよ」


「八戒
アレを1人で運んで来たの?」


「ええ
滑車に乗せるのも一苦労でしたよ」








と、リビングに運ばれて来たデザートを見て
皆は口が閉まらなかった








「…おい八戒」


「これは…」


「すっげー!」


「パーティーは結婚式でしたのん?」


「何!
結婚式だと!?」


「紅
違うと思うぜ…」









皆が驚くのも無理はない


運ばれて来たデザートは








ウェディングケーキ








「八戒がまた
一番大きい物をって注文しちゃって…」


「で、届いたのがコレか」


「ケーキ入刀はやっぱり俺と惷香ちゃんで決まりってな」


「え?」


「何言うてますの
ここはウチに任せて」


「コホン
僭越ながら俺がお前と入刀しても構わないのだが」


「あーッ!
やっぱり紅孩児は惷香を狙ってンじゃん!」


「そうなのか!?紅!」


「ちがッ…!」


「うるせえ!!」









三蔵の怒声に一気に静まり返る






.

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