パーティー/弐

 
「くす玉ですが
何か?」


「くす玉…うわッ
でっけー」


「なんだこれ!
くす玉ってこんなんだっけ!?」


「八戒がとりあえず派手なのをって注文したら
こんな大きなのが届いちゃって…」









ピンポーン









そんな時玄関からチャイムの音が響いた








「あれ
誰か来た」


「へいへーいっと…」








悟浄が玄関のドアを開ければ
そこには紅孩児達がいて…








「こ、紅孩児?!」


「ど、独角ッ?
お前ら何でここに」


「それはこっちの台詞だ」


「そっちが呼んでおいてそれはねェだろう」


「俺達が呼んだ
だと?」








三蔵は眉間の皺を深め
椅子に座りながら足を組む








「速達で届いた招待状だ
子ブタのイラストの入った可愛らしいものだ」


「「……八戒」」


「あれ?言ってませんでしたか?
先程僕達だけではないと言ったじゃありませんか」


「八戒…子ブタなんて描いたのね…」


「ま、まぁ今日は無礼講ってか?」


「好きにしろ」


「お、リーダーのお許しが出たか」


「まぁ上がれよ
俺らの家じゃねーけどよ」


「では邪魔する」


「紅孩児さん
外套を掛けておきますから貸して下さい?」


「あ、ああ
すまない…」


「なーに照れてンだ王子は」


「ばッ…!
そんなんじゃないッ!」


「ではお邪魔…って
何だこりゃ!」









独角児は天井からぶら下がっているくす玉に驚くと
紅孩児は臨戦体制を取る






.

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