パーティー/壱

 
「はぁはぁはぁ」









遠くから聞こえる足音は徐々に近寄りリビングのドアを開けた








「あれ?
何か始まんの?」


「あ、悟空
今丁度呼びに行こうと思っていた所でした」


「このサイトの2周年記念パーティーだとよ」


「ぱーちー?」


「どいつもコイツも
騒ぐ口実が欲しいだけだろうが」


「三蔵ったら…」









惷香はタバコを吸いながら新聞を広げる三蔵を否めた









「三蔵そこにいたら準備の邪魔ですから
新聞読むならアチラの隅でどうぞ
さ、ん、ぞ、う?」


「…ああ」









訝しげに三蔵は新聞を広げたままで
ゆっくりと隅へと向かう








「既にじいさん扱いだな」


「あ、悟浄はアチラのお皿を並べて下さいね
惷香その料理
美味しそうですね」


「うわッ
何これスゲー旨そう!
食っていいの!?」


「まだよ悟空
もう少し待ってね」


「そうですね
メンバーが揃うまでお待ち下さいね」









八戒の言葉に悟浄は左右を見渡す








「メンバーったって
5人揃ってンじゃん」


「何を言っているのです
僕達だけがこのサイトを作った訳ではないのですよ?」


「え?それって…」


「おいまさか…」


「三蔵
そろそろ席に戻ってもいいですよ」









惷香の作った料理に取り皿やグラス
飲み物など並べ終えた八戒が三蔵に声を掛けた








「おい
さっきから気になっているんだが
あの天井にぶら下がっている酔狂な玉は何の呪いだ」








三蔵は天井をチラッと見上げると巨大な玉がぶら下がっている







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