親友・四



「大人しくして頂ければ
早急にでもお帰ししますよ」


「あらそう?
帰れるまでは貴女とお喋りって事ね ふふ…」


「……私は仕事で来ています
業務以外はご遠慮下さい」


「あら、冷たいのね
そんなんじゃ彼氏なんて出来ないわよ?」


「不必要です」


「いったァい!
もうッ 優しくしてよ」


「失礼」









嫦娥の会話をどうにか止めようと模索していたら包帯を巻く力が込もってしまった



すぐに緩めると 再び包帯を優しく巻き カルテに症状を書き込む








「嫦娥さん
隣の医務室にいますので
何かあればお呼び下さい」


「ええ ありがとう先生」









惷香は義務的に治療を済ませると医務室へと戻って行った





この出会いをきっかけに
2人の友情は深まって行く事となる…









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