誕生日・八



惷香は台所へ行くと
夕方に作ったケーキをテーブルに乗せた







「何コレ すっげェ美味そう!」


「悟空いけませんよ」


「三蔵
コレ作ったんだけど良かったら食べて?
大きいから皆で…」


「コレお前が作ったのか」


「え、うん…
下手だけど…」









1ホールのイチゴの乗ったショートケーキ


どう見ても6人で分けて食べるサイズのケーキを
三蔵は惷香の手作りと聞くと ブラックコーヒーとフォーク1本だけを持って来る様に言う








「マジ1人で食う気かよ〜
これ全部食ったら糖尿になんじゃねェ?」


「なったら診てくれますよ」


「えーッ
三蔵だけェ?
俺も食いたい〜ッッ!」


「悟空
今日は我慢ですよ」


「はい 三蔵」









パタパタと台所から戻った惷香は三蔵にフォークとコーヒーを手渡した







三蔵はホールにフォークを刺し
バクバクと食べ始めた








「意地になってません?」


「三蔵 無理しないでね?」


「平気に決まってるだろうが」


「三蔵サマってば
惷香にはヨエーから」


「うるせえ!」


「三蔵
明日残り食べたら?
さすがにお腹痛めてしまうよ」









半分程食べたケーキを見て
惷香は不安そうに三蔵の顔を見た



三蔵はさすがに満腹そうに
フォークを置いた







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