誕生日・六


悟浄がポケットから出したのは





コンドーム。






「いらん!」


「三蔵サマったら
着けなきゃダメよォ?」


「なぁ悟浄
何だソレ」


「これはな女の子を守る道具だ
分かるか?」









悟浄は悟空の肩に腕を乗せながら指に挟んだコンドームをヒラヒラと振る








「貴様と一緒にするな
いらんモノはいらん」


「悟浄下品ですよ」








八戒は笑いながら皆にコーヒーを手渡した



悟浄は不満気にしまうと
ポケットの中に入れた手に何かが当たり それを三蔵へと放った








「やるよ三蔵」


「何だ」









パシッと受け取ると
三蔵は手の中を見た







「ライターか」


「それならいいだろ
感謝しやがれ」


「フン
まぁガスが切れるまで使ってやる」









三蔵は貰ったライターで火を着けると 悟浄は微かに笑った






悟空は何もない
と嘆くと



「ちょっと待ってて!」



と 部屋から慌てて出て行った








「何かあげなきゃいけない雰囲気じゃないですか」








と、八戒はヤレヤレ…と溜め息を着いた







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