誕生日・四



夕飯のご馳走を作る合間に
ケーキを作りを始めた











いつもならば 三蔵の

「茶」

なんて声や 悟空の

「飯まだァ?」


なんて声は聴こえて来ないのはケーキの甘い匂いが漂っているからだろう







八戒はケーキの焼き上がりを見て 顔が綻んだ








「三蔵は幸せですね」


「いい仲間がいるからね
でもそれは皆もじゃない」


「いえ
惷香が彼女 だからですよ」


「えッ…?」


「こんな美味しそうなケーキ
羨ましいですよ」


「三蔵1人で食べ切れないよ
皆と一緒に食べないと
お腹痛くするわ」









ケーキにデコレーションしながら 惷香はクスクスと笑った








「だといいんですがねえ」


「何か言った?」


「いいえー
あ、じゃあそろそろ夕飯の時間なので料理先運んじゃいますね」


「ありがとうお願い
私もケーキ作り終えたらリビングに行くわ」









沢山の料理を 八戒はリビングへと運ぶと
リビングからは悟空の喜ぶ声の後に 三蔵のハリセンの音が台所まで響いた








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