恋多き男・おまけ


「おかえりー悟浄 惷香」


「お帰りなさい」


「おせえぞ!」








宿屋に戻った2人を3人は出迎えた








「仲直り したみたいですね」








八戒は惷香にニコッと笑った







「八戒…色々ありがとう」


「いいんですよ」


「八戒…その…
すまなかったな」


「本当ですよ
全く手が掛かりますね」


「もう 離さねーから
大丈夫だって」









そう言う悟浄の手には
惷香の手が握られている








「わり…」


「フン
素直じゃねえか」


「一言余計なんだよテメーは」


「まぁ惷香
泣かされる事があったら
いつでも僕の元に来て下さいね
優しくしますよ?」


「え………!?」


「おい!コラ八戒!
惷香に触んじゃねーよ!」


「あれだけ逃げてたクセに
よくもぬかしやがる」


「うるせーな
離さねーって決めたンだよ」








悟浄は繋いだ惷香の手を口元に持って行き
惷香の手の甲に唇を付ける







「俺の女だ
皆 よろしくな」


「おお!」


「はい よろしくお願いします」


「フン」








悟浄は惷香と片時も離れず
常に惷香と一緒に旅を続けた






「互いに幸せだな」






悟浄はそう言って惷香に微笑む






呆れる3人を横目に
いつまでも手を握っていた…









恋多き男・fin

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