八拾壱


その後
襲って来た妖怪の軍団を倒すと森の奥から触覚が飛び出し三蔵を捕えた








「!!
三蔵…!」


「…何で来ちゃったの
お兄ちゃん」









現れたのは 金閣
助けようと武器を取り出すが

瓢箪からの触覚が三蔵を締め付け悟浄の武器を制止する



金閣は神様がくれた瓢箪は強いんだと嬉しそうに話をした

昔孤児になった2人を助けたのがその
【神様】なんだと言うのだ――


しかし銀閣が神様を疑い逃げようとした時
銀閣はあの姿へとなったと――


そして悪い人を殺せば銀閣は元に戻るんだと金閣に言ったんだと言う








「兄貴を人殺しにしてまで助かりてぇんだと
その弟が言ったのか」


「うるさいっ!」









その瞬間三蔵を捕えた触覚は三蔵を木に飛ばした









「ぐっ……―!」









しかし悟浄が木と三蔵の間に入り三蔵を庇った









ドガァッ!!









「悟浄ッ!」


「俺の銃を取れ!!」








ガウンガウン!!






パーン








瓢箪に1撃入り瓢箪は粉々になった
三蔵も自由になり愕然とする金閣を悟浄が宥めた


そう悟浄は幼い自分を金閣に重ねていたのだが…


しかし後ろから襲い掛かる銀閣は金閣の話も聞かず暴れ出した








「銀閣――
いいんだ
銀閣もうやめよう!!」








バギャ!!









銀閣に吹き飛ばされ 金閣は床に倒れた


その瞬間
悟空と八戒が現れ銀閣を倒した









「金閣
残念ですが
そこにいるのは本物の銀閣ではありません」


「え?」


「君は恐らく幻術のようなものでその怪物を銀閣だと思わされていたのです
その”カミサマ”によって」


「何で…?
何でそんな…
ウソだ」


「外の世界への出口が開いた時銀閣はこう言いました」











『僕は行けないんです
だって僕の身体はもう…』










シンデイルカラ…











「嘘だあああああ!!」









ドッ―…












金閣の小さな身体に何かが通過し
金閣は血だらけで倒れた







.

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