最終話


「眠れないの?」


「星が眩しくってな」


「僕なんてさっき流れ星見ちゃいましたよ」


「おいおい
願い事なんて止めてくれよ?」








三蔵はジープの助手席に座り


惷香は後部座席に座ろうとするが悟空の寝相が悪く

座る事が出来ない









「ったく コイツは
起きろってンだよ!」








悟浄は悟空の鼻を摘むも
ゴロリと寝返りを打つだけで

惷香はどうしようかと悩んだ









「こっちに来い」









三蔵は助手席のドアを開け

手を差し出す


意味も分からず三蔵の手を掴むとグイッと腕を引かれ三蔵の膝にポスリと座らせられた









「なっ…
重いでしょっ!?」








顔を紅潮し惷香は
バタバタと動く









「黙って座ってろ!
ぶっ殺されてーかっ!?」


「はっ、はいっ!」


「三蔵?
女性にぶっ殺されてーか
なんていけませんよ?」


「そうだぜ?
何なら俺が惷香ちゃんを抱き締めてやるって…」












カチャリ――――…








三蔵の銃口が悟浄を捕らえる









「何か言ったか?」


「イエ ナンニモ?」






















瞬く星空を見ながら

三蔵一行は再び西へと
旅に出る





果てない夜を数えながら



今ならきっとと歩いて行ける



どこまでも――――





我想再逢





『再会』fin

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