百七拾壱


地面を蹴り悟空は焔に飛びかかった


焔の刀を弾き返し
顔面に拳を沈めると焔の身体は遠くに飛んだ








「くっ…!
まともに喰らっていたらやられていたな…
だが…」









焔は刀を地面に突き刺し
炎を悟空へと走らせた








「これで終わりだ!
孫悟空!!」


「ふんっ!
それはこっちの台詞だっ!!」








炎の中心から悟空は突き破り
焔に飛びかかった









「なにっ!?」









如意棒を消し拳を振り上げ
焔の頬に拳を沈め
蹴りで焔を再び吹き飛ばした








「ふぅ…」









悟空は安藤を浮かべ床に座り込んだ









「気が済んだか?」


「もー俺 激腹ペコ!」


「ここを出たらタップリと食わせてやる
惷香の手料理だ
喜べバカ猿」


「もう終わっちゃいましたか」








悟浄に肩を借りて八戒もたどり着いた









「三蔵…ここをこのままにしておけませんよね…」


「そうだな…
終わりにしてやるよ…焔」








三蔵は銃を取り出し
中心にある山の頂を撃ち抜いた









シューン………









と音と共に青空は黒く覆われ

世界が崩れ始めた









「行くぞ」









三蔵が惷香に近寄ろうとした時









「まだだ…まだ終わってない」









焔はゆらりと立ち上がった









「この俺の未来を奪った罪
償って貰おう…
もうハンデをやる必要はない」








焔は手首に嵌められた手枷を

カシャリと外した…








「覚悟をしておけ」





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