百五拾六


カァァァァア








光る御坊星に3人は立ち
呪文の様な物を唱える焔の声が響いていた





光る御坊星がゆっくりと消えた








「第一段階は終わりです
次の段階に行きます」


「ここから離れて平気か?」


「ええ
もう平気です
すでにこの御坊星には力は取り巻いております
後は…」


「孫 悟空…」









ニヤリと笑う3人は謁見の間から出て行った




















「ぐあっ!!」


「この…妖怪ただ1人に苦労するとはっ!」


「しかしこの戦い方 以前に!」








悉く悟浄にやられ敵は1人また1人と消え失せた








「やっぱりこの男!」


「おらおらおら!
たかが妖怪1人に勝てないのが神様ってかぁ!?」








長い手足は敵を崩し
錫杖で消しさった


最後の1人の首に錫杖を当てる








「さ、さすが捲簾大将ッ…」


「ああん?
誰だそりゃ」









その時ドアが開き
ヨロヨロと八戒が入って来た









「ああ…もうおわっちゃいましたか…」


「おい大丈夫かよ」


「久しぶりに本気を出したもので…
――…!!
悟浄!危ないっ!!」








ハッ!と気が付くと
数珠が悟浄の腕に巻き付いて来た








「何だこりゃ!!」


「ふははっ!
気を抜いたのが運の尽き!
捲簾大将…アナタを倒す力は私にはない…
だが決してここは通さん!
介在の法!!」


「クソが!!」









錫杖で敵を消し去るが
声だけが響き渡る









「ふははははっ!
無駄だっ!
我が介在の法を貴様に仕掛けた
逃れられない過去と戦うが良いわっ!
もう1度死ぬがいい捲簾大将」


「知るかぁ!
俺の名は沙悟浄だっ!!」












「悟浄…」



「そう それが俺の名…」








ハッ…








「悟浄…悟浄…」









悟浄はガタガタと震えた






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