百五拾五


―天上界―









「これは焔太子の明らかな反逆行為!
焔太子を解任早急に次期闘神太子の任命を!!」


「異議なし!!」
「異議なし!!」









バァン!!!









何人もの神々が会議中の部屋の扉が勢い良く開いた先から観世音菩薩と二郎神が現れた








「意義なしは結構だがな
次期闘神太子は誰にすんだ?
あぁん?」


「観世音菩薩っ!」








二郎神の制止も聞かず観世音菩薩は話を続ける








「ナタクは使えねぇぞ?
それとも他にいるってのか?
黙って見てりゃいいんだよ」


「観世音菩薩っ!」


「そんな無責任なっ!」


「神はただみているだけ
そうゆうモンなんだよ」

















―混沌の塔―









制御装置を外した八戒がいた部屋からは

断末魔の声だけが響いた…








八戒を残し先へと進む3人が開けた扉の先には
立派な料理が並べられていた








「うはっ!
うっまそ〜!!」









飛び付く悟空の頭を









スッパーン!!!









三蔵のハリセンが鳴り響いた








「罠に決まってるだろ
この馬鹿」


「毒などは入っておらん
最後の晩餐だ
ゆっくりして行け」


「何だてめェら」


「我ら焔様の直属の配下
焔様の為ならば命を掛ける覚悟もある」








カツカツカツ…









無言で悟浄はテーブルに近寄り








ドカァッ!!









蹴り上げた









「あーっ!!
勿体無ねぇ!!!」


「うるせェ
俺ァな命を掛けるとか
でーっきらいなんだよ
邪魔すンな馬鹿猿」


「なっ…?!」









三蔵は部屋のドアの前へと向かう









「行くぞ悟空」


「俺は見られンの好きじゃねーんだよ」


「う、うん」


「くたばっても経など上げてやらんからな」


「へーへー
ありがたくって涙が出るぜ
この生臭さ坊主」









ドアは悟浄を残し閉じた…








.

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