百四拾八



まだ発動しないか…








「うぜぇ…な…」









宙に舞い上がりながらも
三蔵は焔を真っ直ぐ見る








「ならばこれで!!」








焔は三蔵に向かい刀を真っ直ぐ突き上げた


三蔵に当たる寸前








「やめてーーーーーッ!」










ザァァァァァァ!!












三蔵の魔天経文が発動した








「この時を待っていた」








焔はニヤリと笑った




三蔵は倒れ焔の手の中には
魔天経文が収まった








「暫く借りるぞ
おい捲簾大将
悟空が目を覚ましたら伝えておけ
返して欲しくば混乱の塔に来い
とな」


「何をぅ!?」


「くっ……!」









その時離れた場所にいた惷香の前に紫鴛が現れた








「なっ……?!」


「少し手荒な真似をします
すみません」









腹部に感じる痛み


惷香はそのまま紫鴛の腕の中に倒れ込んだ








「ふふっ…待っているぞ」


「焔ぁぁぁっ!
貴様ぁぁぁっ!!」








三蔵はフラリと立ち上がり
焔に銃口を定める









ガゥ―…ン!!









バチッと焔に当たるものの
弾は消え失せた









「くそ…たれ…がっ…」








三蔵はそのまま倒れ
意識を失った









「三蔵っ!!」


「ふっ…だからお前が好きなんだよ金禪
是音 紫鴛引くぞ」









そう言うと3人は惷香と魔天経文を持ち

消え去った――――






.

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