百四拾七


「ぬ…あああああっ!!」








悟空は是音がガードした銃ごと力任せに蹴り飛ばした








「なにっ!?」









是音を吹き飛ばし
驚き動きが止まった瞬間

悟空は下から焔の顔面目掛けて拳を打ち込んだ








「「「「悟空っ!!」」」」


「「焔っ!!」」









周り全員も驚き声を上げる








バ…キィ―……









「入っ…たぁ…」









悟空自身驚き声を上げる








「ふ…さすがだ孫悟空
合格だ」









焔は倒れる事なくニヤリと笑い
悟空の首を掴み床へと叩きつけた




頭を強く打った悟空は
そのまま意識を手放した


焔は振り返りニヤリと笑う先に
三蔵が立っている









「くそっ!
やらせるかよっ!」








悟浄が駆け出そうとすると
是音が立ちはだかる








「おっと させるかよ」


「くそっ!」


「足を止める位はっ…!」


「させませんよ」









八戒の前には紫鴛が立ちはだかる



焔は口の端を上げ
不適な笑みで三蔵へと近付く








「金禪っ!!」









焔は刀を振り下ろし三蔵は銃で受け止める








「うぜぇんだよ」









焔は地面を蹴り距離を保つと

刀から業火の如く炎が三蔵に向けて迸った








「うおりゃぁ!!」








三蔵は両腕で顔を覆い免れたものの
顔を上げた目の前には焔の不適な笑み…








「おりゃぁ!!」









焔の怒声と共に
三蔵は焔の刀に腹部から胸部に掛けて



斬られ
宙に舞い上がった――








「三蔵―――っ!!」


「ああっ!!」


「三…蔵…?
いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」







.

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