百四拾六


悟空は右手を上へと翳し
如意棒を取り出しクルクルっと如意棒を回す


スッと目を閉じる




(忘れてねぇぜ あの時の事



強くなったか見て貰おうじゃん)





悟空はグワッと目を見開いた








「俺は…強くなったァ!!」








悟空は地面を強く蹴ると
焔に向かい飛びかかった








「悟空っ!!」


「焔ぁぁ!!」









ガキー…ン!!









悟空の如意棒と焔の刀がぶつかり合う








「こっちも行くぜぇ」


「覚悟して下さい」


「喰らいなっ!!」








是音は魔神銃を連射すると

八戒は三蔵の前で防護壁を作る








「こちらも防ぎ様はあるんですよっ」


「ならば…はぁッ!!」








紫鴛は光の鞭を振りかざすが
悟浄の錫月杖で鞭を止める








「いつまでも一方的だと思ってんじゃねーよ!ばぁーか!」

















スピード



パワー



技の切れ



やはりこの間とは別人の様だな




孫悟空…これなら…









「焔ぁぁぁっ!!
どこ見てンだよっ!!」








悟空の如意棒が焔の顔面目掛けて雷光の如く付き進む









ガキー…ン!!









悟空の如意棒が宙を舞う








カラン…








如意棒は焔の刀に弾かれたものの悟空は既に焔の背後に移動している








「なっ――!?」


「貰ったぁぁぁっ!!」








悟空は高く焔に向かい蹴りを入れるが
いつの間にか是音が悟空の蹴りを受け止める








「おっと
そう簡単にウチの大将には触れさせる訳には行かねーなぁ」







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