百参拾五


「だったらよォ
見せてくれよ
強さってヤツをよぉッ!」








悟空は如意棒を取り出し
焔に飛びかかるが軽く避けられる


悟浄が近寄ろうとするが是音と紫鴛が立ちふさがる








「3対2だぞ?
余裕だな おい」


「構いませんよ
いらして下さい」









八戒は紫鴛の激しい攻撃に防御壁で応戦する

悟浄の助けが入った時には
八戒はガクリと膝を着いた


悟空の攻撃は相変わらず焔に軽く避けられ
屋根だけが白い煙を上げながら粉砕する








ガチャ









悟浄が振り向くと是音が銃を構えていた








「これで暫く酒は飲めねぇな
捲簾」











ガウンッ―――――!!!










「――――ッつ!!」








是音の銃がガチャリと落ちた








「いつまでも調子に乗ってるつもりだ!
このタコ野郎!」









激しい攻防が続く中
悟空は焔に1撃も入らずに焦りを見せていた




スッと金鈷に手を添える








「いいんだぜ?
外しても」








焔はニヤリと笑う









「外さねぇ…お前にはぜってー外さねェ!
もうぜってーぶちのめす!」








悟空は力の限り焔に飛びかかった








スゥッ―――…









それすら焔には当たる事もなく

悟空の耳元で焔は呟いた











「もっとだ
もっと強くなれ 悟空」












悟空の腹部に1撃の蹴りで
悟空は地面へと堕ちて行った







悟空ですら適わない


それが闘神…




焔は悟空が床に倒れ
動かなくなったのを見ると








「是音 紫鴛!
退くぞ!」








再び三蔵達の前から消え去った



花火は終わり
夜空には大きな青白い月だけが

5人を照らしていた






.

[ 151/201 ]

[*prev] [next#]
[目次]
[栞挟]
書物一覧に戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -