百参拾壱


それから額にチャクラを持つ者が三蔵達を襲い始めた








「やはり焔の手の者でしょうかね」


「やってる事は紅咳児達と同じだっつーの!」


「ただ 相手は一応神様
って事なのよね?」


「神だろうが何だろうが
邪魔する者には容赦はしない」








三蔵は銃に弾を込め
カシャンとリボルバーを鳴らす








「あらら
三蔵様ってば焔の事になると不機嫌になる…」








カチャリ――…









「何か言ったか?」


「滅相もありまっせーん」








次々に紅咳児の手下だけではなく
焔の手下も襲って来る日々に皆も疲労困憊していた






新たな町に着いたのは
その日の夕方


夕飯を食べようと飯屋を探すものの町には1つしかない飯屋

混雑で暫く入れそうにない


空腹で脱力した悟空を宥め
夕飯は宿屋の調理場を借りて作る事となった





八戒と惷香
そして荷物持ちとして悟浄は夕飯の材料を買いに出掛けた


両手いっぱいに材料を買い込み
惷香は買い忘れがあるのを思い出した








「あ、いけない」









宿屋に戻る途中三蔵のタバコを買い忘れたのを思い出したのだ








「すぐ買って来るから2人は先戻ってて」


「オイオイ大丈夫かァ?」


「いつ焔さんや紅咳児さん達が襲って来るか分かりませんよ?
1人では危険です」


「大丈夫だってば
町の中だしすぐに戻るから」








惷香はケラケラ笑い
2人に手を軽く振ると
再び人混みへと消えて行った


八戒と悟浄は軽く溜め息を漏らしながら宿屋へと戻った








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