百参拾


飛び交う棺桶に向かい悟空は如意棒を振り下ろす







ドカッ―――!!









「ひぃっ…!」


「よっしゃ
次は俺かぁ?」









悟浄は棺桶を切り刻む








「く…来るな…
来るなぁぁぁぁ!!」








逃げ惑う葬儀屋に悟空は賺さず追い掛け








「まずは俺からっ!」








悟空の拳が葬儀屋の顔面を捉え
葬儀屋は地面へと叩き付けられ

即座に悟浄にも腹部へと拳が打ち込められる








「ひぃぃぃぃぃぃッ!!」








逃げる葬儀屋の足に
惷香の金色の糸が絡まり足の精神が経たれ
ガクリと倒れ込む


八戒はにこやかに片腕を掴むと
ボキリと鈍い音を立てた








「ぎゃぁぁぁぁっ!!」


「楽に死ねると思うなよ」








三蔵の銃口が葬儀屋を捉え








ガウンッ――









と音と共に葬儀屋の身体は崩れ出した









「ほ…焔さまぁぁぁぁぁっ!」








葬儀屋は天に手を翳し

消え失せた









「焔だと!?」


「まさか焔の手の者か!?」








三蔵達の中に不安だけが
渦を巻いた








.

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