百弐拾九


悟空と悟浄は町の壁にペンキで赤 青 黄 緑と染め始めた









バッシャ―…!!









「この町に来て初めてスカッとすんな!」


「世…露…死…苦…っと!
出来た!」


「うわっそれサイコー!」








悟浄と悟空はゲラゲラと笑いながら町の外観を損なうべく
イタズラ書きで盛り上がる








「止めろ…
止めろ…
止めろーーーーー!!」








上空に再び現れた葬儀屋は
怒りで震えていた









「おや今更現れたんですか?
ほら、止めないと町は大変な事になりますよ!っと」








八戒は気功で家の壁を粉々に粉砕する








「てめェのマイタウンってやらを楽しませて貰ってやる!」








ガウン ガウンッ――








三蔵は通路にある灯油タンクに銃弾を撃ち込むと

ドカンと爆煙を立てながら
周りの壁を吹き飛ばした








「止めろよ!
僕の…僕のマイタウンが…!
許さない 許さないぞ!
もういい
掛かって来なさい!
ここで冥土へと送って差し上げます!」








空中で両手を広げると
先程惷香が見た箱が5つ
葬儀屋の周りを回り始めた









「これはあなた方の棺桶
お受け取り下さいっ!」








葬儀屋は片手を振り下ろすと
棺桶は悟空目掛けて飛んで来た

悟空は棺桶を飛び越え葬儀屋に如意棒で殴り掛かる








ガァン――――!!!









違う棺桶が悟空の如意棒を弾き飛ばす









「あの棺桶…
少々厄介ですよ」


「ああ
武器だけじゃない
盾にもなりやがる」


「悟空!
まずあの棺桶から壊すんです」








八戒は悟空に叫ぶ






.


[ 145/201 ]

[*prev] [next#]
[目次]
[栞挟]
書物一覧に戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -