百弐拾七


三蔵一行の前には妖怪ではなく額にチャクラのある人物達が襲い掛かって来る様になったのは


とある山奥の町に着いた時からだった









「この町…」


「静かじゃねぇ?」


「おいおい
誰1人としていねェぞ」


「人だけじゃありません
草すらも生えていないんです」








風化した様子もない町で
人も雑草すらも
気配もない 町―――








「気に入って頂けましたか?」


「誰だ!」









三蔵は声がする上空に銃口を向ける


そこには黒い服を着た男が1人
空中に浮かんでいた








「何だアイツ
気持ちわりぃ」


「何者だ!キサマ」


「自己紹介が遅れました
私は葬儀屋
皆私をそう呼びます
あなた達を私が冥土へと送って差し上げましょう」


「ふざけるな!」









ガウン ガウンッ――!!








「ふふふ
無駄ですよ」









弾はそのまま上空へと飛んで行っただけで
葬儀屋には当たらない








「幻影…ですか」


「あなた達を冥土に送る準備が整うまで
ごゆるりとこの町
僕のマイタウンをお楽しみ下さい」









葬儀屋は上空で三蔵一行に丁寧に一礼すると
スゥッと姿を消した





.

[ 143/201 ]

[*prev] [next#]
[目次]
[栞挟]
書物一覧に戻る



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -