百弐拾五


それから焔達は暫くの間
三蔵一行には影すら落とさなかった


その間三蔵一行は着々と西へと移動する中

焔は妖怪が建てた高い塔がある城へと乗り込んだ


城内の妖怪は3人の強さに平伏し
城を明け渡した


焔の次の標的は
西にある天竺国



  ――吠登城――



焔と是音 紫鴛は吠登城へと
3人で乗り込んだ――


吠登城は一気に炎に包まれ
非常事態のサイレンが城内に響き渡った



吠登城の1階では無数の妖怪を消え去る程の力を3人は


『神様だ』


と口に出した

サイレンが鳴り響く城内を慌ただしく紅咳児と独角児は走り
地下にある蘇生実験室へと赴いた


地下の牛魔王の前で独角児と紅咳児は焔と鉢合わせた









「貴様!
何者だ!」


「闘神…焔太子」


「神…だと!?」


「おいっ紅!
あの額にあるのは確かにチャクラ…やはり奴は本当に…?!」








紅咳児と独角児は焔に視線を向けると固唾を飲む








「牛魔王がまだ蘇生もしていないのに先に潰そうと言うとは
最近の神は暇なモノだな!」


「牛魔王?
あぁ…俺にはそんなモノには興味はない
俺があるのは魔天経文だけだ」


「なっ…?!」


「言え
魔天経文はどこだ」


「誰が言うモノかっ!」








焔は牛魔王の奥にある入り口に視線を向け
フッと笑った









「なるほど
隠し通路か」


「行かせるモノかっ!」








紅咳児と独角児は焔に襲い掛かった







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