百弐拾弐


「――っ!
魔天経文をどうするつもりだ」








辛うじて焔の武器を銃で阻止しながら
三蔵は焔に尋ねる








「ぶっ潰してやるんだよ
無能に居座っている天上界をな…」


「興味…ねぇな」









ガキ――…ン









三蔵は焔を跳ね返し 銃口を向け









ガウン ガウン――











焔の顔を目掛けて引き金を引いた








「な…に!?」









焔の顔に当てた筈の銃弾は
顔に当たった筈であったが
焔を通り抜けた…









「そんな物では俺は殺せない」


「何だと…?!」


「神である俺に傷1つ付ける事は出来ない
もう1度試してみるか?
心臓はここだ」









焔はジャラ…っと手枷の音を立てながら心臓に指を指した








「――っく…」


「どうした撃たないのか?
是音 俺を撃て」









隻眼の男は









「へいへい…」









と呆れ顔で自分の銃口を焔に向けた








「あんな銃で撃たれたら
一溜まりもねぇぞ…」








悟浄は是音の後ろで冷や汗を流した


是音の銃はマシンガンの様な連射式

是音は抵抗もなく焔に向かい一気に引き金を引いた









ダダダダダダダダッ!!









焔に当たる筈の銃弾は傷1つ付ける事無く全て通り抜けた








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