百六


その様子を3人も部屋から眺めていた


少し期待をしていた

悟空の声ならば届くかもしれないと…






一体どうしたらいいのか
4人は打つ手もなく
ただ時間だけが過ぎて行った





しかし
いつまでも同じ町にいる訳にも行かないと

三蔵一行はジープで次の町へと向かう事にした


勿論
ボンヤリとした惷香も連れ
ジープで西へと走り出した









新しい町に着いたのはその日の夕方前だった


その町は標高が高い位置にある町で
先程の町と比べヒンヤリと肌寒い町だった


その上寒い地域で妖怪もいなく穏やかな町だった








「う〜〜
さっびぃぃぃぃ!」


「標高の高い町ですからね
雨の変わりに雪が降るそうですよ」


「げっ!
マジかよ」


「まずは宿屋を探しましょう」








町中をジープでゆっくり進むと
1軒の宿屋を見付け
早速泊まれるかを聞きに行った


しかし生憎2部屋しか取れず
2人と3人で別れて泊まる事となった








「ってもよ
誰が惷香と一緒の部屋になるんだ?
俺だよな?な?」


「悟浄と惷香を同じ部屋に泊めたら後から正気になった惷香に殺されてしまいますよ
やはりここは僕が」


「何言ってんだよ!
俺惷香と一緒に寝るんだかんなっ!」


「うるせぇんだよ!
ガタガタ言ってんじゃねぇ!
てめぇらなんかに任せられるか
俺がコイツと同じ部屋で構わん
貴様らは貴様らで同じ部屋で寝るんだな」


「あっ!
生臭さ坊主!ずりィぞ!」









カチャリ――…









「何か言ったか?
貴様にでも部屋があるだけマシだろうが
あ?」


「何でもありまっせーん」






.

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