百四


八戒の考えは憶測でしかない…と
口には出さなかった


しかし何故三蔵に向かって金禪と観世音菩薩は言ったのか

八戒は気になりながらも

考えるにも情報の少なさに諦めながら悟空の言葉に耳を傾けた








「じゃあさ、じゃあさ
心が壊れたってんなら治す方法探すっきゃねーじゃん?」


「だから それをどーすりゃいいかっつー話なんだろォが」


「ん〜…
要はさ?俺達は惷香を置いて行かないし離れないって伝わればいーんじゃん?」


「単純ですが
まさにそれですね」


「でもよー俺達の話全然聞いてねーんだぜ?
伝わンのかね」


「伝えるっきゃねーじゃん!
だって惷香は仲間だろ!?」








悟空はテーブルをバンッと手の平で叩くと
真面目な顔をした








「ったく
しゃーねぇなぁ」


「問題はどうやれば彼女に伝わるか
ですね」


「ん〜俺惷香に話してみるっ!」









悟空は少し考えた様子だったが
考えるよりも行動すべきと判断したのか
バタバタと部屋から出て行った






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