九拾七


「わざわざ俺の物を奪い
身につけているのは三蔵法師の証である経文を貴様が所有していない証拠だ」


「〜〜うるさ…」


「三蔵としての法名も持たないから名乗れないんじゃないのか?」


「うるさいなぁっ」


「貴様は師から法衣も法力も城も譲り受けたが
『三蔵』だけは与えられなかった」


「うるさぁぁい!」








神様の1言で人形達が三蔵達に襲いかかった



人形は魂を物質に変えた物


全て今まで殺めた魂なんだと言う

三蔵達は人形に身体を押さえ込まれ身動きが取れない


そんな時









「オン・マ・ニ・ハツ・メイ・ウン…」








神様の肩に掛けた魔天経文が光輝き出す









「魔戒天浄!!」









人形は一気に吹き飛ばされ
魔天経文は三蔵の手の中へと収まった









シュルシュルシュル……








「そんな…!!」


「玩具が何だって?
クソが
てめぇにくれてやるモンなんざねぇんだよ
何ひとつな」


「…返せよッ
返せぇえ!!」









その隙に悟浄 悟空は神様に殴り掛かり壁に吹き飛ばした










「が…ごほッ
よくも…よくもっっ
殺してやる!
殺してやるから!」


「どうぞ御自由に?」








八戒は気功を手に蓄え構えた




しかし
気功を消して両手を広げた







.

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