不動一部キャラ崩壊注意。
円堂たちと不動学校一緒設定。






「おい。お前また俺のバナナ食ったろ?」
おい。
毎日、この二人の会話は不動のそれから始まる。
「は?食べてないし。」
不動の方を見向きもせず携帯をいじりながら言うなまえ。
「じゃあこのバナナの皮なんだよ?」
「…いや、つかマジであたしじゃないんだけど。」
とやっと携帯から目を離し不動を見る。
「はあ?じゃあ何か?他の奴が嫌がらせでバナナの皮とか捨てたってか?」
バナナの皮"とか"?と言うなまえ。
「そうなんじゃん?」
と小馬鹿にするように笑うなまえ。
「だって不動くん友達できるできない以前の問題が山積みじゃないかい。」
「おいこら」
と、二人は毎朝こんな調子で教室のどのグループよりもうるさい始末だ。


いつも口喧嘩の二人だが、最近こんなことを言われるようになった。
「なまえちゃんと不動くんて仲良いよね。」
「…………………は?」
「だからね、なまえちゃんとふど「ちょ、待って木野ちゃんっどこをどう見てそうなの!?」
「…?。だって不動くんもなまえちゃんもすごく楽しそうだし。よく笑ってるじゃない。」
と笑顔の秋。
「あ…はあ。いや、確かに(嘲)笑ってるけどね?」

友達とかじゃ全然ないんだよ!
それを言おうとしたけど、何か不動のあの憎たらしい笑みを思い浮かべると、何だかのどの奥に引っ込んでいってしまった。

何となく言いたくなかった。









「何キモイ顔してんだなまえちゃーん。」
来た、となまえはだあーっとため息をついた。
「キモイ顔て…一人でにやけてたり何か落ち込んでたりならまだしも、普通の顔で普通に廊下歩いてただけっすけど。」

「つかお前一人?寂しい奴だねえ」
「おい。その言葉常日頃一人のあんたにまるっとそのままお返ししよう。」

今は休み時間。
というか次の移動教室へと移動中だけど。

なまえはいつも適当に誰かと行くが、今日は一人で移動しようと思っていた。
優雅な女子中学生を意識しておしとやかに実験室へ向かう予定だったというか、それをやっていた。

ああ、その優雅なおしとやかな顔をしていたあたしにキモイと言っていたのか。ってバカヤロー!何言わすんじゃい!


「…………………何してんの?」
一人ボケツッコミしてたなまえを酷く軽蔑した目で見る不動に向き直る。「で?何か用?」

「あ?別に何もねーよ。ただぼっちなお前に声かけただけだよ。」
馬鹿にするように笑う不動。
「いやぼっちはお前じゃね?だってあのエンジェルみんなの円堂くんにさえあんま絡んでもらってないじゃん。」
「何エンジェルみんなの円堂くんて、長いキモイ。」
と涙をうかべるほど笑っている。
その涙は本当に笑っての涙なのかな?それとも悲しくての涙なのかな?どうなのかな?

と、
「あれ、不動となまえ!」
噂のエンジェルみんなの円堂くんだ。
「やあ。円堂くん昨日ぶり。」
手を降るなまえに円堂
「これから移動なのか!お前ら本当に仲良いな。」
と、円堂の言葉にイナズマが走る二人。
「おい、今の言葉取り消してくれ。お願いします。」
不動が不動じゃない。
「ねえ、あたしたちって仲良く見えるの?見えるもんなの?ねえ、答えてよ…」
怨霊みたいにすがって聞いてくるなまえに円堂。
「え…?だってお前ら付き合ってるんじゃないのか?」

どんがらがっしゃーん

とイナズマが略。

「ちょ!待ってよ円堂くん!ねえ、マジで言ってんの!?おぉ"!?」
今のあたし女子としてどうなのとか思いながらもなまえは円堂につっかかる。

「つか不動くんも何か言えば!」
もうずっと黙ってる不動になまえは苛々して不動を見た。
「って不動きゅぅうううううん!?」
不動を見ると不動は目を泳がせて、なんと顔を赤くしているのだ。
まあ、何て恐ろしい!

「ど、どうしたのさ!?」
と不動の肩に手を置くと
「きゃぁあああっ」
「エエェェエエッ!!?」
不動はなまえに触れられただけで可愛い悲鳴をあげちゃった。

「あっああ悪霊退散!クワバラクワバラ!…タチサレ…タチサレ…!」
「じゃあ俺次体育だから。またあとでな!」
と円堂はその場から逃げた。

「…………。」
「………。」


何だこの空気は。


と、そこへ
「あー、なまえいたいた」
救世主が現れた!
その救世主はなまえの友達だ。
「もう少しで授業はじまっちゃうよ」
となまえの腕をひっぱる。

うんそうだね、行こ行こ
そう言いかけたけど、不動をこのまま残すとどうなっちゃうのかな?

もしこのままこの子と一緒に行けばこの気まずい雰囲気から離脱できるだろうけど、


そのあとまたいつものように不動は自分に話しかけてくれるだろうか?

なまえはそう思いながら不動の背中を見つめた。




「なまえ」
「ごめん…」
「うん?」


「先行ってて」
友達にそう告げると、友達は早くねと言って駆けていった。


「……。」
「…なんだよ、友達と一緒に行けばよかったじゃねえか。」

「…行くよ…。」
「…ふん。」


なまえは不動の手を恐る恐る取る。

不動はそれに反応し、なまえを見た。


「不動くんだってあたしの友達でしょ?」


(あたしまでおかしいのかな。
ドキドキする。)


不動の表情はわからない。

まず、初めの一歩。




友達だよね。

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