阿波まとめ | ナノ □元は組とほのぼの



忍務もなくのんびりだらりと過ごしていた午後のこと。
偶然にも教室に集まっていた面々が全員元は組ということもあり、勝手知ったるという雰囲気で話していたら途中で先日後輩達が遭遇したという妙な名前の忍者の話が持ち上がり、その名前に触発された同級生の暴走の話になり、いつのまにか話題は「それぞれ何かあだ名はあるか?」に移っていた。
あっちでこっちでこう呼ぶ、呼ばれた、という声が飛ぶ中、武蔵がふと何気なく言った。

「でもやっぱりその場のノリでこせるべ。たっきーとかよっしーとかりっちゃんとか」
「でっていう!」
「…どうした吉野」
「…な、何か突然こう言わなあかん気がして…」

一気に引いた目をした級友達の視線に、阿波が慌てる。そういえば昔はそう言って安藤先生によく笑われたなぁ、なんて現実逃避したくなるほどに空気が冷たい。安藤先生、なんでもいいから今ここで何か寒いギャグを言ってくれ。痛み分けしよう。

「だ、だいじか、よっしー?」
「でっていう!」
「…どうやら事態は思ったより深刻らしい」
「七さん、薬は作れるか…?」
「これはもう手遅れです」
「そんな…いい奴だったのに…っ」
「標準語で涙まで出されてわいはどうすりゃええの?え、おまはんらいつの間にほないな小芝居練習してたん?ちょ、仲間外れかよチクショォォ麟太郎俺を癒してくれぇぇぇ!!」

沈痛な面持ちでお医者ごっこをする級友達から逃げるように、阿波は一連の流れをにこにこと楽しそうに静観していた豊後の背中に張り付くように抱きついた。あ、ずるい、俺も、俺も、と次から次に抱きついて、最終的には団子が出来ていく。


「おーい、ちょっと話が…何この光景!?」


元は組は今日も平和である。


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でっていう、とは某配管工ゲームの緑の生き物の鳴き声です。よくよく考えたらスダチカラーだし名前も似てるし運命を感じる。
若干某方のお宅とリンクさせております。ウード…いや、なんでもない。
※一部本家での発言をお借りしました。さすがに掲示板で「でっていう」発言を控えた結果がこれだよ!



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