[ 阿波くん放浪記 ] |
■2011/10/29 「ただいまー!」 「あ、お帰り。委員会お疲れさまー」 「七尾七尾、聞いてくれー」 「どうかした?」 「もうすぐ『いい七年の日』なんだって」 「…何それ?」 「六甲に聞いたー。よく分からないがなんとなく祭りっぽいから楽しみだな!射的亀すくいトライアスロンに〜」 「日ってつくし、祭りっていうより記念日的なものっぽくないか」 「……え?」 「…………まあ、祭りかもしれないよね。うん」 「だろ!?皆でわいわいしようなー!」 楽しみだ!とニコニコ笑う同室者を見て、七尾はホッと息を吐いた。 (まさかあんな、捨てられた犬のような瞳をされるとは…) |