うれゐや

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【シリーズ】 | ナノ

『dessin T』



SideH



「は?」
土方十四郎は相手の顔を見つめた。
見つめられた男は申し訳なさそうに縮こまって、もう一度繰り返す。

「本っ当に申し訳ありません。今日は金さんは早上がりしてまして…」
「いや、あの野郎がいようといまいと…俺は灰色を受け取れりゃ…」
腰を直角に曲げて頭を下げる志村を責めるつもりはもちろん土方にはない。
ただ状況が呑み込めずに、きつい物言いになってしまったと次はやや口調を弱めて問うた。
「それが、その…グレイといいますか灰色といいますか、つまり猫も金さんが連れていきまして…」
「はぁぁ?連れて…ってことは一度はここに連れてきてたのか?
 よくわかんねぇな。そりゃ、つまり今週は連れて帰らないで良いってことなのか?」
「そういうわけでもないらしくて…ここで待ってると」

差し出された名刺を受けとる。
名刺には見覚えがあった。
坂田金時と初めて出会った時に手渡されたものと同じものであり、今居る店のものだ。
違うとすれば、裏にバーの名前が書かれている、その点だけ。

「場所、わかります?」
「わかるにはわかる…が」
やはり、意味がわからないと土方は志村を見た。
だが、弱り果てた顔をする割れたアゴの持ち主からそれ以上大した情報は得られそうにないと諦める。

「仕方ねぇ。どうせアンタも被害者の一人なんだろ?」
「すいません」
今日は金曜日。
飲食業、サービス業は掻き入れ時だ。
仮にもナンバー1ホストが抜けるということはさぞや売り上げに響くと想像に難くない。

ぎりりと煙草のフィルターを噛み締め、土方は再び夜のかぶき町に足を踏み出した。



土方が向かったのは、坂田金時というホストに二度目に会ったバーだ。
古い雑居ビルの2階に位置するその店は、2店舗分スペースを改装して使っている為に、間口から受ける印象よりはずっと奥行がある。
木目調の家具で統一され、小さなステージで紡がれる歌々とグランドピアノの伴奏、煌々と照らされすぎることのない客席の照明。
店の雰囲気もさることながら、地上階である点も土方がこの店の気に入っている点だった。
地下の店には閉塞感を感じる。
危険を身近におく人間の、ある種本能のようなものだとも言えるかもしれない。

ガラン、と重たいドアを開けると動きに合わせてドアベルが鳴った。
ドアが閉まれば、外界の音はシャットダウンされる。

静かなピアノの音は人々の会話を邪魔することのない程度の大きさで店内に響き、
語る人々の声もけして騒がしさを感じさせないマナーがそこにはあった。

土方がこの店を訪れる時は、一人だ。
カウンターで何杯かのグラスをあけ、曲を聴くともなしに聴き、誰の待つでもないアパートに帰る。
オンとオフの切り替えの為に訪れることもあれば、走り出すための小休止に使うこともある。

土方がカウンターの内側で氷を割るマスターに目を向けると、顎で店の奥の席を示された。
奥まった場所に設置されたカウンターチェア2脚の二人席。
この場所に仕事場の人間も、旧知の人間も誘ったことも無い。
そんな土方の言ってみれば隠れ家的な店で、初めて居合わせた顔見知り。
坂田金時の目立つ金髪天然パーマが植木の陰で分かりにくいその席にあった。

かぶき町の『ホストクラブ万事屋』のbP。
ホストクラブの背後に中国系マフィア夜兎の幹部がオーナーであるというのに、腕利きの調査員が調べても調べても至って健全な経営をしているという結果しか出てこない不思議な店のホスト。

天然の金髪と跳ね返ったパーマ。
物腰も顔立ちは悪くはないと土方も思う。

「十四郎」

立ち止まったまま動こうとしない土方に金髪が手を振った。
にこやかに、嬉しそうに。
そんな様子に土方はどうしようもなく落ち着かなさを感じてしまう。
以前、この店で偶然会った時には無かった感情だ。

「ごめんな。ちょっと話したいって思うことがあってさ」

向かい側の椅子に腰を降ろせば、すかさず灰皿が寄せられ、スコッチ?と尋ねてきた。少し考え、ブラックブッシュと告げる。金時はマスターに口の動きだけでオーダーを通した。

「で、なんだ?話ってのは?」

金時と出会ってそれなりの季節はすぎたが、実のところ、同じ空間で過ごした時間の長さ自体は意外にもそれほど多いとは言えない。
けれども、男は土方の意識をチカチカと刺激し続ける。
そのくせ、初対面で土方にキスを仕掛けてきて以来、自分のことを欲しいのだと主張はするが、それ以上でも以下でもなかった。

言葉は甘く、けれど、友人の域とも取れないこともない。
接触は多いが、柔らかで、土方が拒絶を示せば簡単に解かれる。

男は飄々としすぎていて、とにかく掴みどころがなかった。

目の前の男は土方にとってどういう位置づけなのか。
逆に、目の前の男にとって土方はどういう位置づけなのか。
土方の特殊警察という職業。
金時のホストという職業。
土方の手の中に在る情報としての相手に関する『知識』では判断できない。

日差しから逃げることの出来ない大切だった人の墓の前で考えて、
考えて、出した答えは結局、逃げないという一択。

『知識』ではない坂田金時はどういった人間なのか。
知らなければならないと。

「うん。実はさ」
「あぁ」

知らなければ自分の中の迷宮から出るはずはないと。
始まらず、終わらない。

その為にも土方はじっと言葉を選んでいるらしい金時の言葉の続きを待った。

「あのな…」
「だから、なんだ?」

元来気の長い方ではない。
しかも、口八丁なところのある金時の煮え切らない物言いに更に苛立ってポケットから煙草を取出し、乱暴に底をノックした時だった。


「あれ?金ちゃん?」
「え?マジで?」

入り口付近で上がった声に二人はほぼ同時に顔を上げた。
新規で店に入ってきたOLらしい二人連れが金時を見ている。

「やっぱり!」
「え?まだ時間的にアフターじゃないよね?プライベート?」

小さく手を振ってくる様子には、bPに対するという遠慮や気負いは見受けられない。それにしても、プライベートだとわかっているなら、放っておいてくれたらよいものをと内心土方は舌打ちしたい気分であった。
だが、ホスト本人は先ほど土方を迎えた時のように腰までは上げはしなかったが、軽く手を上げて挨拶をした。

「こんばんは。今日はもうお仕事おしまい?」
話しかけられれば、二人はまるで「待て」を解除された犬のように勢いよく近寄ってきた。

「そうなの!」
「あとで、金ちゃんに会いに行こうねってここで待ち合わせしてたんだけど…」
「そうなんだ。ごめんね。君たちが来てくれるなんて思わなかったから、今日はお休みにしちゃったんだ」
「えぇぇ!残念!」
蚊帳の外に置かれた土方は静かにウイスキーグラスを口に運んだ。
マスターの手で見事な球体に削られた氷が琥珀色の液体の中で揺れる。

「金ちゃん…あの、そちらはお友だち?」
「お友だち…でもないかな?」
友達、とは確かに呼べないなと土方も金時の困ったような視線に苦笑いで返した。

「じゃあ、お店の?」
「違う違う。なに、さきちゃんてば、同業者だったら俺から彼に乗り換える気だった?」

まさか、そんなことはないよぉと答えながらも無遠慮な視線は土方から離れてはいかず、そのまま声をかけられてしまった。

「あの、お邪魔しちゃってごめんなさい。私達、さきとまなって言います。あの…」
「すごく格好いいですよね!モデルさん…?」
「いや、公務員ですが…」
「え!そうなんですか?こんなイケメンのいるお役所なら、毎日通っちゃうんですけど!」
「生憎とむさ苦しいだけの職場で、何も面白いものはありませんよ」

多少「真選組」の名が報道機関にクローズアップされる機会も増えてはきたが、基本的に土方たちの部署に一般市民が深く絡んでくることは少ない。
知られていないならその方がよいと無難な表現に留めておくことが常だ。

「充分目の保養ができますから!」
「いや、俺は本当に…」
なおも会話を繋げてくる相手を振り払うのは簡単だが、ことを荒立てるのも無粋だ。
返す言葉を探りながら、発した先は金時に奪われた。

「さきちゃん、そういえば来週誕生日じゃなかった?」
「え?やだ!覚えててくれたの?嬉しい!絶対予約して行くからね!」
「待ってる。でも今日は前祝いと偶然会えた幸運に何かご馳走するよ」
「ズルい!さきばっかり!」
「じゃあ、まなちゃんにも1杯。でも他の子には内緒ね」
2人だけ、特別と小さく笑うと二人の女性は同時に頬を染めた。

「さか…金時」
「え?」

桃色の吐息を落とし続ける女たちは、立ったままメニューを手に取った。
彼女たちがこのまま居座るつもりであれば今晩は落ち着いて金時の話とやらを聞く体勢にはなりそうにないと判断し、名を呼んだ。
名刺に確か書いてあったのは「KINTOKI」だけ。
「客」の前であるから、それに習って苗字ではなく、名前で呼んだのだが、不自然にぎくりとした様子で金時の視線がドリンクのカタカナから土方に帰ってくる。

「話は後日、ってことでいいな?灰色は取りあえず俺が連れて帰る」
「ちょっとちょっとちょっと!グレイのことでも話が!置いておいて!ちょっと待って!そうじゃなくて!」
呼んだ?と一声、なぁと啼いたケージの猫の存在に初めて気が付いたらしい女たちの興味がそちらに移る。
え?あ!猫?、きゃーかわいい!なに?誰の?金ちゃんの?彼女たちの問いに金時は答えず、土方の肩を掴んで席に押し戻そうとする。

「十四郎!ちょっと!」
「あんだよ」
「だから話があるんだって!でも、その前にもう一回!今なんて?」
「は?」
なんのことだか分らない。
猫の話もあると言っていたからその事だろうかと考えはするものの、特段思いつかない。
「だから!」
「あ?灰色?」
「あ?じゃなくて!もうっ!天然ですかコンチクショー!」
肩から腕を掴み直され、先ほどとは逆に椅子から立ち上がらされた。

「出んぞ!」
「ちょっと!お前!このヒトたち…」
「あーごめん!マスターに頼んでおくから!二人とも好きなの頼んで!」
「金ちゃん!」
「続きはお店でね!今日はみんなの金さん、お休みだから!」

今度はケージを振り回されたことへ抗議の声を灰色がぢゃと啼くほど、強引に手を引かれ、引き吊られる様に店内を移動させられた。
周囲が喧嘩かと無粋な慌ただしさに眉を顰めているのを感じたが、金時はお構いなしにずんずんと足を進める。
抵抗し、腕を振り払い、怒鳴りつけることは簡単ではあったが、静かに音楽と酒を楽しむ店にこれ以上そぐわない行動をする方が土方にとって今は不本意に思え、無言のまま、だが、しっかりとテロリストと呼ばれる人間も竦みあがる目で金髪ホストの背を睨み付けることだけは忘れなかった。

そして、ぱたんと防音仕様の扉がしまった途端、耳はクラシカルなピアノの調べではなく、他店の中で騒ぐ酔客の声や歌い声、雑居ビルから離れてはいるようだが、救急車の音が耳朶を侵し始める。

「…離せ」
「帰る、とか言わないなら」
「言わねぇよ。テメーが忙しそうだったから気ぃ使ってやったんだろうが」
「うん…その点は謝るけど…兎に角、あれだ。もう、ウチに行こう」
「嫌だ。そこら辺の店入り直せばいいだろ?」
煙草を身体が欲しているが、掴まれた状態ではそれも儘ならない。
「嫌だ…ってオメー…んな、一応、グレイ連れてるからね?
 ケージに入っているとはいえ、あんまり普通飲食店、良い顔しないからね?
 ウチなら邪魔入んねぇし」
強引に振り払い、一刻も早く、イライラを解消するためにポケットからライターと煙草を取り出すべきだと頭では分かっているのに、どうにも思うように体が動かない。
堪らず、大きな舌打ちをして淀んだ空気を肺から押し出そうと試みた。

「なぁ…なんで、そんな誰彼構わず噛みつきそうな物騒な面してんの?」
「……地顔だ」
「地顔、ってなにそれ…違うでしょ?十四郎は無愛想だけど、それだって…」
「テメーに何が解かるってんだ!」
やはり、舌打ちぐらいではイライラはおさまってはくれなかった。
必要以上に大きな声が出て、隣の店からタイミング悪く出てきた男がびくりと身をすくめてそそくさと立ち去っていく。

「勿論、十四郎の全部がわかってるなんて言わねぇ。言わねぇけど知っていることだってある」
「坂田?」
土方の声に対して、金時の声は静かだった。
静かすぎるその声を訝しんで、土方は冷静さを取り戻しかける。

「来い」

おいで、ではない。
いこう、でもない。
来いと男は言った。
先ほどまでの甘い口調ではない、甘い表情でもない。

ただ強く言った。
それだけだ。
これまでも喧嘩腰で互いに意地の張り合いのような言い合いをしたことはあるが、それらとは全く違う。
特段声を荒げたわけではないというのに、その後にいつもであれば土方が続けるであろう
罵倒の類の言葉を全て踏み留ませた。

最初に路地裏で見たのはこの顔に近い。
土方は思う。
それは、本能に一番近い感覚、直感、ひらめき、そういった理解。

敵か味方か。
自分に害をなすか否か。
不利益か、利益か。

感情からの影響を受けることが少ない分、土方の行動の多くはそれらを判断材料とすることが多い。

考えてみれば最初から「坂田金時」という存在はイレギュラーだった。

危険な匂いがした。
それでも、最初に朱い瞳に見据えられたとき、この金色のケモノになら、喉元を喰い千切られるのも面白いかもしれないと。
抗わなかった。

それを思いだす。

仕事上、積極的に個人的に係わりを持つべき相手ではないにも関わらず、奇妙な縁を結び続けてしまったのは、そんな初動があったからも大きい。

「十四郎」

金時は土方の腕を離さない。
土方は金時の手を振り払うことを止めた。


「…しようもねぇ内容だったら、四分の三殺しな」
「あー、見かたによっちゃしようもねぇ話かもしれねぇけど、俺に取っちゃ大事」
「なら、いい」
「いいの?本当に?」
「しつけぇ…もう帰るぞ?」
「駄目!タクシー来たから乗って!」

先に乗り込んだ金時に引っ張り込まれる形でタクシーに乗せられた。
金髪のホストは慌ただしく自宅マンションを運転手に伝えると、ようやく一息ついたかのように、座席に深く腰掛ける。
運転手も二人の微妙な空気を察したのか、特段世間話を振ってくることもなく車内にはラジオの音と外の喧騒が少しだけが響く。

普段よりもやや交通量が多いなと土方はゆっくりと流れる景色を眺める。
車、電車で運ばれていく沢山の顔。
横断歩道を移動する沢山の足。
店々や路上ライブを眺める沢山の目。

金曜の夜を楽しむヒト、ヒト、ヒト。

感慨なく土方は人の群れを見送る。
あそこに自分の居場所は思い描くことが出来なかった。

しばしの静寂は車内に携帯の振動音によって遮られた。
咄嗟に自分の携帯かとポケットに意識を向けるが、土方のものは震えていない。
しかし、別のことに今更ながら気が付いた。

右手が封じられたままなのだ。

利き手である右手は金時の左手に握り込まれ、座席に縫い付けられるように抑えられていた。
この瞬間まで気が付いていなかったという事実に土方は唖然とし、掴まれた手と掴んだ手を見比べ、そのまま視線を上に移動させる。

震えた携帯は金時のものだった。
スーツのポケットから空いた右手で取り出し、通話ボタンを押す。

何気ないしぐさだ。
特段目新しいような、特徴のある動作ではない。
けれど、土方の目はその指にほんの一瞬魅入られていた。

「はい」

静かに低く、金時は受話部分に声を吹き込む。

「えぇ、今日はオフなんです。すいません。え?」

吹き込んだ声に女性の声が返る。
内容までは聞こえない。ただ、トーンのほどから察するに先ほど、店であった女性たちよりは落ち着きのある年齢層であるのではないかと予想が出来た。

「そんなこと聞いてどうするんです?」

くすくすと何処か少年の様に、老成した実業家の様に、笑う横顔にぞわりと背筋に嫌な汗が走った。未知のモノに遭遇した、まさにそんな感覚に、土方は掴まれていたままだった手を引き抜こうとした。

「えぇ、俺はプライベートと仕事は分ける主義なんです。
 店を介さないアフターも、ましてオフの切り売りもしない。ご存じでしょ?」

女の声が一段、低くなった。
けれど、金時は動じない。
動じぬまま、また更に強い力で土方の手を握りしめてきた。

「金額の問題ではないんです。俺には、俺のルールがこれでもありましてね。
はい?えぇ、構いませんよ。どうぞお好きに」

ぷつりと通話は途切れた。
画面をほんの僅かな時間見つめてから、金時の方からどこかへコールをはじめた。

「あ、ぱっつあん?へ?戻れるんなら戻ってこい?はぁ?馬鹿言うなよ。
 まだひとっつも用事すんでねぇっての。今日は絶っっっっっっ対無理。
 金さん一生のお願いっつったでしょ?あ?うるせぇよ。何回目かなんて忘れた。
 じゃなくて、三沢さんのこと」

手の甲をかさりとした金時の指が滑り、そのくすぐったさに身を強張らせる。

「あぁ、あの人からの予約暫く受け付けんな。
 店通さずに会えっつうから断ったら、ずいぶんとご立腹でよ。
 最近、株うまくいってなかったみてぇだし、
 直接俺呼び出す方が安上がりだとでも思ったかね…
 まぁ、そういうこったから。頼むわ。んじゃ…」

少々ワザとらしいとも思える、深く長いため息を吐きだしてから、金時は携帯をスーツに仕舞いこむ。
それを見届けてから土方は小さく声をかけた。

「…いいのか?」
「客?店?別に構わねぇ」
「そんなんじゃ、客離れていくんじゃねぇのか?そのけったいな天然パーマ、精々飽きられないようにちゃんと…」
「十四郎、もしかしてのもしかして、だけど?」
「だからなんだ?」
「いや、まさかね?十四郎だもんね…」
「んだ?そりゃ」
気が付けば、タクシーはマンションのロータリーに滑り込み、金時は財布を取り出すために一度土方の手を放した。
深夜料金ではないが、それなりの金額に土方は自分も財布を出そうとしたが、カードをさっと運転手に切らせ、今度は奥から押し出される様に車から降ろされた。

「オイ!」
「ほら、入った入った」

もはや見慣れてしまったコンコルジュ付のエントランスの前を、再び手を繋がれた状態で通り過ぎる。

そうして、エレベーターに乗せられたのだ。





『dessin―素描・下絵(仏語)―T』 了






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