※ばさら夢アンソロ参加のお知らせ |
こちらの企画様に参加させて頂きました。 学園設定柴田勝家の短編夢を掲載させて頂いております。 文庫本サイズの夢アンソロジーで恐らく定価670円+送料でご購入出来ると思います。もし興味がありましたら、お手に取って頂けると嬉しいです。 以下はサンプルです。 - - - - - - - - - - 炭酸水の恋ばかりしてきた。それこそ、たまたま席が隣だった、とか提出物を手渡された、といった些細なきっかけで相手を好いては目で追うだけの未熟な青い恋を繰り返してきた。度々しゅわっと弾けて、ちょっぴり苦くて、喉や胸につっかえてしまうのを一気に飲み干す透明感のある子供騙しな恋。 やさしい恋の始めだけを知って、時が経てば炭酸は抜けていく。ただ眺めて想像するだけでアプローチなんかすることもなく、炭酸が抜けきってしまうまでそうやって恋を終わらせてきた。それだからわたしは本気で彼の傍に居たいのだと自覚したとき自分は初恋をしたのだと錯覚した。今までのそれはただの憧憬にすぎないと。 クラスメートの柴田に片想いするだけの話です。 |