0101 1/1 こんなに深く人を想ったことはない、こんなに深く人を愛したことなんてなかった。こんなに振り回されたこともなかった。常にNO NAMEは俺の前を歩いた、俺の腕をひいて、次はこれがいい、と笑ってそして、勝手に泣く 「いい加減にしろよ」 お前に振り回されることなんかうんざりなんだ、そんな言葉なんてちっとも出てこない。どこかで俺は楽しんでいた、それはNO NAMEが楽しんでいたから。 「ごめんね、ロー」 ポロリと涙を流したNO NAMEは笑ってはいなかった、悲しそうにそして切なそうに泣いた。そんな顔されるとこっちまで胸が痛くなった、こっちまで変な気持ちになってくるのだ |