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「クラウド、おかえり」

カウンター席に座って、小さくただいま、と返せば心配そうなティファの顔が自分を覗いてきたので息を吐き出した。

「・・・妹さん、大丈夫だった?」

レノから、ザックスの妹がいると聞いて内心不安で仕方がなかった。それと同時に、真実を伝えるために自分ができることはなんだと、考えた。謝罪の言葉だけでは足りないことぐらいわかっている。ザックスが死んだのは俺のせいだ。彼女から、ザックスの跡地に連れて行ってくれ、と頼まれたときは、何を話したらいいのか少し戸惑った。

彼女は若く、色素の薄い栗色の髪を肩まで伸ばした女性だった。彼女は深く俺とザックスの関係を聞いてこなかった、自分からザックスの死の原因、ソルジャーのことについて話した時も、彼女はあまり変化を見せなかった。だけど緑色の瞳にうつっているのは確かにザックスのバスターソードで、懐かしんでいるようなそんな表情だった。

「・・・クラウド?」

「ああ、大丈夫、だったよ」

彼女は俺を怒ることもしないまま、ただ生きれば良いと言った。それが彼が望んだことだと、そんな言葉に戸惑うどころか、なぜか虚しくなった。その時に浮かべた彼女の微笑みがなんとなくザックスに似ていて、それでいて、何かが隔てられているような笑顔だった。

「それにしては・・・ぼーっとしてるけど」

「・・・なんでもない」

もう休む、それだけ言って階段を上って自分の部屋に戻ればベットに沈む。正直、自分の心の心境に戸惑っている。彼女が笑えば、全てを許されたような気になる。一番思ってはいけないことなんだ、許されたいだなんて、













   

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