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「つまんねえ」

「そう言われましても」

漫画を読み飽きたのか、バサリと地面に落とせば彼はソファからゴロンと転げ落ちて床に大の字に寝っ転がった。元の世界に帰って欲しいのだけれど、私は貴方が来てから毎日が大変ですよ、そんな言葉吐けるだけでもありがたく思え。なんて言えずに彼がやっと離れたソファに座れば、鋭い視線を向けられる。

「ちょ、今ソファに座ってないんだからいいじゃん」

「そこは俺だけが座っていい所だ」

「私の家なんですけど!?なんなのお前!」

だめだ、何言っても無駄だ。立ち上がれば出かける準備をする、ちょっと息抜きしてこよう。午後からは奏子の家に行く約束がある。身支度し始めた私に気づいたのか、ジュダルが体を起こしてこちらを見た。

「友達の家に行ってくるから、」

「俺の腹がすく頃には戻れよ」

「いや何様だよ」

まあ、いいや。玄関を開けて、外に踏み出した。




 

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