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「双子ヴァンパイアだぞー!」

「なんで・・・お前なんかと」

「もう春っ、雫ちゃんに近づくな宣言されたからってプンプンしなあーい」

イライラしている春と一緒に私たちの出し物であるお化け屋敷の中で血ノリをつける。また雫ちゃんを怒らせたなら、仕方がない。

「ちゃんとヴァンパイアやってるかー?」

奥の方で聞こえるササヤンの声に反応して、振り返れば笑顔になる

「やってるけど、飽きたー!春、私の分頑張って!じゃ!」

「おい、てめェ!!ふざけんな!!」

追いかけてくる春に逃げるように走って、校内の庭の草むらに隠れる。春が通り過ぎたところで立ち上がって、息を吐き出す。何か食べに行きたいなあ・・・。お腹すいたな、なんて思っていると前の草むらからがさりと姿を現したのは、金髪の青年だった。目と目が合うと、彼は青ざめて、逃げようとしたが、もう一度私を見る

「・・・あれ、違う・・・。」

「えーっと、春か優山に勘違いしてるのかな?」

失礼だな、もう。みんなして似てる似てるってそりゃあ家族だから仕方ないし、別にいいんだけど。男の子に間違えられるのは結構ショックなのになあ。

「・・・・・・お前、誰だ」

「ヴァンパイアでーす」

不審そうな目を向けられたのでとっとと退散するとしよう。じゃあねえ、と彼の横を通り過ぎると後から三人の青年達が追いかけてきた。他校の子がたくさんいるなあ、











「見たか今の子?!すっげえ美人!綺麗すぎて話かけられなかった!!!」

「なんか春に似てたよなあ?!」

「なあヤマケン、見たか?!」

「ああ・・・あいつは・・・、」




視線感じる一秒前

   

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