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「え、あいつが転入?だからか・・・はあ、」

ハルが三日も学校へ行かないことは珍しいことではないはずだったが、最近のハルは違う。毎日の学校が楽しい、というかのでもような顔をして遅刻もせずに登校していく姿を見てきた。それが、三日もサボり。原因を問えば、出てきた名前に息を吐き出した。

・・・やっぱり

店を愉快な顔で出ていったNO NAMEの顔が浮かんだ。あのあと優山の電話で怒られたのを覚えている。

部屋の隅っこで小さくなっているハルの背中は暗いように見えた。そりゃあ、そうだろうけど・・・、優山より手ごわいやつがきたらしょうがないとしか思うしかないのか。ある意味優山より全然良い存在なのか。どこまでもこいつら兄弟と双子はうまくいかないみたいだ。

原因があるのも知っているし、そのすれ違いの訳だってわからないことはないが、あえてあまり口を出さないのが、いいとおもう。余計にややこしくなる前に。

「あいつは・・・お前に会いたかったみたいだぞ」

「・・・嘘だ」

かすれて聞こえた声からは、ハルが今どんな状態なのかもわかってしまって、これはどうしたもんかと考える。

「あーあ・・・やっぱり面倒なことしてくれたなNO NAME」











やっぱり泣かせたじゃねーか

   

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