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「でも可愛いね春、大きくなっちゃて・・・びっくりしたー」

受付前のソファに座り込んで、持ってきたお土産をみっちゃんと二人で食べる。せんべいをかじりながら、ダラダラとする。ここまで来るのに疲れた。

「優山とはこなかったの?」

「だって色々うるさいからさー・・・置いてちゃったよ」

「・・・そのとばっちりが俺に来るんだぞ、NO NAME」

まあ、頑張って。と軽く言うと、みっちゃんの視線に気づく。なに?と言えば、みっちゃんが微笑ましそうに笑った。

「お前もでかくなったな、やっぱりハルと優山にそっくりだな。」

「・・・複雑だなあ、私女の子だもん」

またせんべいをかじると、さっき見た春の姿を思い出す。大きくなってたな、肩幅も全然私よりあったり、背も高くなってたし。

「そうだ!ハル彼女連れてた?!なんかツインテールの子!」

「あーシズクちゃんだよ。ハルの好きな人、初めての友達。」

それに思わず、目を見開いた。春に友達が・・・、それより好きな人が・・・

「その人に、土下座したいくらいだよ」

だから・・・笑ってたのかな。すごく幸せそうな顔してるように見えたけど。

「本当に、そう思ってんのかお前」

みっちゃんの言葉ににこやかに笑った





「うん。今は、ね」






幻覚じゃないことを祈って

 

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