4/5 「でも可愛いね春、大きくなっちゃて・・・びっくりしたー」 受付前のソファに座り込んで、持ってきたお土産をみっちゃんと二人で食べる。せんべいをかじりながら、ダラダラとする。ここまで来るのに疲れた。 「優山とはこなかったの?」 「だって色々うるさいからさー・・・置いてちゃったよ」 「・・・そのとばっちりが俺に来るんだぞ、NO NAME」 まあ、頑張って。と軽く言うと、みっちゃんの視線に気づく。なに?と言えば、みっちゃんが微笑ましそうに笑った。 「お前もでかくなったな、やっぱりハルと優山にそっくりだな。」 「・・・複雑だなあ、私女の子だもん」 またせんべいをかじると、さっき見た春の姿を思い出す。大きくなってたな、肩幅も全然私よりあったり、背も高くなってたし。 「そうだ!ハル彼女連れてた?!なんかツインテールの子!」 「あーシズクちゃんだよ。ハルの好きな人、初めての友達。」 それに思わず、目を見開いた。春に友達が・・・、それより好きな人が・・・ 「その人に、土下座したいくらいだよ」 だから・・・笑ってたのかな。すごく幸せそうな顔してるように見えたけど。 「本当に、そう思ってんのかお前」 みっちゃんの言葉ににこやかに笑った 「うん。今は、ね」 幻覚じゃないことを祈って [しおりを挟む] |