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ギャーギャーと騒ぐみんな、いやー楽しい。ケーキを食べ終わって、少し夜風にあたろうと裏の階段へと降りると、上の方の段で座り込んで息を吐き出す。すると携帯から着信音が響いて携帯を取り出すと、そこには優山の文字が。ため息混じりで出ると、思ったとおりメリークリスマス!という彼の声が響いた。

「それいうために電話したの?」

他にとくに用はないと言われたのですぐに切ってやった。ほんとに優山よくわからない。冷たい息を吸い込むと、したの階で金髪の髪と春の黒髪が見えた。ヤマケンと春、何か話してる。話題は雫ちゃんに手を出すなとか、そういう話。もしかしてヤマケンは雫ちゃんのことが・・・。えー修羅場じゃん春。

「!」

ヤマケンにゆっくりと手を差し出した春の姿目に入ると同時に立ち上がる。脳内でダメだ。という警告音が響き渡って、階段をすぐに降りて春の伸ばした手を遮るようにヤマケンの前に立つと、春は驚いたように瞳を開いてから。不愉快そうに顔を歪める

「春」

「・・・なんだよ」

「ダメだよ。前に戻りたくないなら」

春は少し考えるようにして、手をひっこめると帰る雫ちゃんを送って行く、と言って階段を下りていった、ヤマケンの呼吸が聞こえると、私は彼に振り向いた

「・・・・・・怖かった?」

「あ、ふざけんな」

風に揺れる彼の金髪をただ眺めながらも。このままとめなかったら、と連想した。ヤマケンを突き落としてしまったら、春はもう今に変えることはできない。昔に戻るだけ、そんなことはさせたくない、

「・・・雫ちゃんのこと好きなんだって?」

「あ?!んなわけねーだろ!!」

「あーそうかそうか。」

可愛いな、以外に。顔を赤くするヤマケンに笑顔を浮かべると、彼は少し瞳を細めた。
なに?と聞くと何も答えない彼に、私は少し顔を傾ける

「ああ、そうだ・・・私はどっちも応援するからね。でもどっちかっていうと春だよ」

「うるせーな。だから違うって。てか・・・お前、春を応援すんの?」

彼の言葉の意味は深くわかっている。彼は春を応援する私を疑問に思っている私は春を応援するような人間じゃないと、しょうがない。彼にはずっと昔の私たちを見られている。っていうかずっと見てきた一人だ、そう思うのも仕方ない

「私、変わったんだよ」







そう思ってるだけかも

   

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