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学校のチャイムが鳴ってSHRが始まる頃、隣のシズクの声が聞こえてきた。

「ハル、この前優山かと思った人、ハルのお姉さんだったんだね」

「な、なんで知って」

「昨日会ったの、双子なんて知らなかった」

そりゃそうだ。話してないから、話せるかよ・・・あんなやつのことなんて

なんで今更、ここにきたのか

疑問で仕方ない、嫌になる。優山と同じだ。邪魔しにきたのかよ。

教室の扉が開いて、教師が入ってくる足音と、もう一つの足音。そしてざわつく教室に不思議に思い顔を上げれば、目を見開いた。

「今日は転校生を紹介しますっ」

「吉田NO NAMEです。よろしくお願いします。訳あって疎遠でしたが、吉田春の双子の姉です」

一気にこちらにみんなの目線が集まって、身体が固まった。

「吉田に双子の姉が?!確かに似てる!てかチョー美人!!」

「ハル君なんで教えてくれなかったんですか!」

うるさい・・・うるさい、うるさい。鼓膜を支配するみんなの声に、眉を寄せた

どうでもいいだろそんなこと。

「ちょ、ハル?!」

教室を飛び出して、廊下を走る。階段を上って、屋上に出ると、荒く息を吐き出した。

「・・・なんで」

そして怒りでもない苦しみでもないと息が溢れ出した









涙腺からこぼれ落ちる

   

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