■ 0102




「侵入者よッ!!!!」

「ああッ!」

ヤムライハの魔法で何者かがこのシンドリアに入ればわかるようになっている

その何者かが、空中からシンドリアに侵入した。

八人将を収集して、外に出れば、眩い光と、鼓膜が敗れそうな落下音が全身を覆った。

「シン、大丈夫ですか」

「俺は大丈夫だ」

その音と光の原点に視線を移すと、煙にまぎれて、人の影が移った。

ジャーファルが眷属器を構える、煙が徐々に晴れ出すと二人の人間の姿が露になった。

「ちょっと!離してよ!」

「……うるせーな…、嫌でも離すわ」

立ち上がったのは黒髪の少年と、栗色の髪をした少女。




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