■ 0403


「上達したじゃないNO NAME!いいわね!頭つかってるわ!」

「いつも頭使ってないみたいな言い方やめてください!」

「すごいねぇ!NO NAME!」

自分が重力魔法を得意とすることが分かってから、訓練し

歩いていどひねった魔法まで使えるようになった。

アラジンはものすごくて叶いそうにないけど、自分なりに努力した。

「今日はお祝いだねぇ!!!」

「そうね!ぱーっとやりましょ!冬馬達も含めて!」

「え!えぇ……」

「本当嫌いよね、冬馬のこと!双子でしょ!」

「まぁそうなんですけども」

「僕は姉弟羨ましいと思うけどなあ」

「アラジン…私も姉弟はいいと思うけど、冬馬自体が嫌いで嫌いで仕方なくてさ」

二人には納得してもらえなかったが、とりあえずあいつが嫌いなことだけは確かなのです

そして日が沈む頃に連れてこられた酒場でバンバン、酒や食べ物を出される

「私、まだ未成年なんですけど!」

「なにそれー?関係ないわよ!」

「もう酔ってるんですかヤムライハさん?!」

「なんだかふわふわするねぇ〜」

「アラジンはだめっ!!!」

アラジンから酒を奪い取ると、その酒をヤムライハさんに渡す

「アラジンはダメですよ、成長遅くなるんで」

「じゃあNO NAME飲みなさいよぉ!!」

ぐい、っとグラスをすすめられ、しょうがなく口をつけようとした時

何者かに口を手で覆われる、驚いたように目を見開くNO NAMEの目線は上にいき

その人物を捕らえた。

「じゃ、じゃーふあるさ、んっ!」

もごもごしながらしゃべったもんだから名前ははっきり言えなかったが、口を塞いだのはジャーファルさんだった。

「お酒、ダメなんですよね?」

尋ねるように聞かれた言葉、

手を離されれば、ジャーファルさんが隣の席につく

「ダメていうか、苦手とかじゃないんですけど私まだお酒飲んじゃいけない歳なんで」

「おー!ついにNO NAMEの年齢が!」

いつやってきたのか、ピスティさんが愉快そうにヤムライハさんの隣に座っている

「教えませんけど、まだダメな歳なんですよ、っていうかそうゆう法律があって」

「そうなんですか、じゃあモルジアナぐらいの歳ですかね」

確かモルジアナちゃんは14だと聞いたな、それよりは年上だけど…

「ま!ここじゃ法律なんて関係ないわよっ!飲みましょ!!!!」

「まぁそうですね」

苦笑いしながら、酒を受け取ると、口の中に流れ込ませる

初めて飲んだわけではないけど、やっぱり味は美味しくない。うん。

「どう?」

「微妙ですね…」

「ま、ガキにはわかんない味ってことだな」

後ろから精神をいらつかせるような声が聞こえたと思ったら、シャルルカンさん、冬馬、アリババが店に入ってきていた。

「うるさいなー」

「あ!そういえば二人とも双子なんだから、年齢なんて冬馬に聞けばいいじゃん!」

「その手があったか…」

「冬馬!NO NAMEの年齢何歳?!」

隣のテーブル席に座った冬馬達にヤムライハさんが尋ねると、少し考えた冬馬は小さく口を開いた

「………じゅ、」

「冬馬君、黙ったいたほうが面白いからさ」

NO NAMEはすかさず冬馬の口を抑えると、面倒くさい、といった目が帰ってくるがスルーしてピスティさんに笑いかける

「もー!ま、でも簡単に知っても面白くないよねー!」

……ピスティさん、なんだか中身はすんごいものがいそうだな

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