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「ねぇティファ、どうしてクラウドは毎年海を見に行くの?」

セブンスへブンのカウンターのイスの上でマリンは不思議そうに顔を傾ける

その話に興味がありそうな顔でデンゼルも首を出した。

ティファは少し困ったような顔をしたが、どこか遠くを見て、口を開いた。

「…クラウドは、大事な人に会いに行ってるのよ」

「本当に?もしかしてクラウドの恋人?!」

「…そうね、」

「でも、なんで一年に一回しか会わないの?」

疑問そうに顔を歪めたデンゼルは近くにあるオレンジジュースを飲み干した。

ティファは瞳を細めると、テーブルの下の方に置いてある写真立てに視線をうつす。

自分とクラウドと“彼女”が写っている写真だった。

古い、写真に成り果てた、あの時の思い出。ティファとクラウドの間で幸せそうに笑う彼女。

「一年に一回しか、会えないから」

「…なんで?」

その質問にティファは答えなかった、ただ遠くを見つめて、瞼を閉じる。

「私…なんだか怖いな」

クラウドがどこか遠くにいってしまう気がして




 

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