如月の華 | ナノ



大丈夫だよ、多分
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「はぁ…疲れた」

「NO NAMEなら余裕だろうね」

「全然余裕じゃないよ」

NO NAMEの右横を歩いていたロンは首を振ると、ハリーと目を合わせた

「NO NAMEが余裕じゃなかったら…僕たち進級できないんじゃないの?!」

「…そうかも」

「大丈夫だよ!私いつも余裕じゃないから!そうゆう緊張感を保ってるって話しで」

「まぁどっちにしろロンには進級は危ないってことね」

ハーマイオニーが鼻で笑うとロンは悔しそうに、でも半分諦めているかのように息を吐いた。

今日から進級試験、身を引きしなければならない。

セドリックとの飛行訓練も試験が近いためにやっていない。

みんなで進級できれば一番良い、きっと大丈夫だ。

「いいよなぁ頭がいい人は」

ロンの一言にハーマイオニーが呆れたように瞳をほそくする

「それほど努力してるんだよ、ロンも頑張ろうよ」

「頑張ってる、つもりなんだけどさぁ」

「きっと大丈夫だよ」

ハリーが自分にもロンにも言い聞かせるようにそう言うと、ロンも小さく頷いた。

「マルフォイだ…」

前を通り過ぎていくマルフォイ達が視界に入る、マルフォイの視線がこちらに向くと

小さく瞳が細まった。

そしてそのまま通り過ぎていく

「感じ悪いよなぁ…いっつもNO NAMEの事睨んでさ」

「いいよ、別に」

あの日もマルフォイ達のことは言わないでおいた

心配をかけたくもないし、何もいいたくなかったからだ




   

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