良いクリスマスを 1/4 「あれ?NO NAMEも帰るの?」 「そうだよ、ロンとハリーは帰らないの?」 それにロンは苦笑いして頷くとハリーも同じように頷く。 ハーマイオニーにはもうお別れは言った。手紙を書くようにも言われたし。 兄が来るのを待つために、ロンとハリーがしていたチェスを見ることにした。 「NO NAMEはチェスできないの?」 「知ってるけど、弱すぎてやる気になれないの」 「へぇ、じゃあ今度僕とやろうよ!」 「だから負けちゃうって、つまらないよ私が相手じゃ」 そう言って笑っていると、肩をポンポンと叩かれた。 ランディだった、ランは私の荷物を持つ。 「行くぞ」 「うん、それじゃあ二人とも良いクリスマスを!」 「NO NAMEこそ」 「楽しんできてね」 二人にほほえみ返すと、ランとルーズが歩く後を追った。 列車に乗り込むと、コンパートメントの中で教科書を開く。 「なに勉強?偉いじゃん」 ランがのぞき込んできたので、口を開く。 「宿題早く終わらせたいからだよ」 楽しいクリスマスにまで宿題に追われたくない。 計画的にいきたいからだ。 [しおりを挟む] |