如月の華 | ナノ



曇天の恐怖
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秘密の部屋、ランに聞いた頃がある。よく幼い頃に怖い話として聞かされてよく覚えている。マグル生まれの魔法使いがどんどん襲われていく、という話。それが本当なのならハーマイオニーが危ない。ハーマイオニーだけじゃなくて、この学校のマグル生まれの子達全員が危ない。

「ねえNO NAME、継承者って誰だと思う?」

「継承者・・・誰かな、スリザリンの人とか」

スリザリン、そこでマルフォイの名前があがったが、彼が継承者なんて柄には見えない。もっと、何かが違う気がする。何か心当たりがあるような、変な感覚が頭の中で渦巻いている。

「ハーマイオニー、気をつけてね」

「ええ、大丈夫よ」

友達を失うほど悲しいことはない、図書室の机でハーマイオニーが勉強するのを横目にただの悪戯であってほしいと心から思った。本当は自分自身がなんだか怖くてたまらないのだが、なぜだろう、私は純血なのに。ランに聞かされてすごく怖かったのがトラウマになっているのかな、






 

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