お大事に 2/2 「背が伸びたんじゃないか?前よりもでかい気がする」 双子達に見つめられ、少しは伸びたと言い出したいが何かからかわれる要素を自分で言い出してしまいそうなので黙っておくことにした。談話室で勉強しているパーシーの隣に座って勉強姿を眺めていれば、さすがは監督生。すごい勉強をしている。ルーズもこんなに勉強してるのかな。そういえばあの人、今年で卒業だ。どこに就職するんだろう 「パーシーはどこに就職するの?」 「僕は魔法省に行きたいと思っているけど、まだわからないな」 「すごい!頑張って!!」 パーシーならきっとやれる。優等生だもの。お父さんとお母さん喜ぶだろうなあ。ハーマイオニーに声をかけられて、次の授業の教室へ移動するためにしたくをして、談話室を出る。確か次は・・・ 「魔法薬学!ステイプ先生に会いたくないな」 嫌味やら、なにやら言われる。ルーズもランも同じように言われているらしい。でも私が一番ひどい。だって偉大だと言われている二人の妹なのだから、しかもなんの才能もない、ただの小娘。ため息ばかりがこぼれ落ちる。 「そんなこともわからないのか」 「・・・まあ、魔法薬学好きじゃないので」 クスクスと誰かの笑い声が聞こえる。だって好きじゃないもん、スネイプ先生も好きじゃない。あと飛行訓練も。でも飛行訓練は一年のみだから、今年からは全然余裕だったけれど、セドリックの手紙によれば、それは関係なしに、私達の訓練は続くらしい。マジかよ、叫びたくなったが。セドリックと一緒に話したりできるのは嬉しい。 「NO NAMEったらあんなこと言ったらまた嫌なこと言われるわよ」 「もういいよ。諦めてる、そいえば今年の闇の魔術に対する防衛術の先生は誰だっけ?」 「ギルデロイ・ロックハート先生よ」 なんか有名な人だったような、女子が騒いでいたような。学校の庭でハーマイオニーと話し込んでいると、ロンがやってきて、一緒に話していた。ハリーはこれからクディッチの練習らしい、ちょうどその練習のためにグリフィンドールのクディッチに出る人々、ハリーも含めての人が前をぞろぞろと歩いてきた。すると同じように、スリザリンのクディッチの人たちが歩いてくる 「あれ、今日はグリフィンドールが練習するんじゃないの?」 「そうだと思うけど・・・ああ、なんか喧嘩しそうだぞ」 ロンの言ったとおり近づいて話を聞いてみれば、喧嘩っぽい口調でみんな話していた。スリザリンに新しいシーカーが入ったため、教育のため今日の練習はスリザリンになるということだった。新しいシーカーとはマルフォイで高そうな放棄をみんで揃えて、持っていた。ハーマイオニーはそれを見て、グリフィンドールの人たちはお金じゃなく能力で選ばれていると、最もなことを言ったが、最低な言葉が返ってきた。 「汚れた血め」 それに怒りが湧いた。どれだけ人を侮辱すれば気が済むの。マルフォイを睨めば、彼は少したじろいたけれど、口を動かした。 「フェアリー、お前も同じようなものだ!」 「ひどいわ!NO NAMEは純潔じゃない!」 純潔もマグル生まれも関係ない。なんでそんなこときにするの、じわじわと熱くなってきた拳を固めた瞬間、ロンのなめぐじ喰らえ、という言葉が聞こえた。だがそれはマルフォイに降りかかることはなく、逆にロンに降りかかってしまった。 [しおりを挟む] |