大丈夫だよ、多分 1/4 「はぁ…疲れた」 「NO NAMEなら余裕だろうね」 「全然余裕じゃないよ」 NO NAMEの右横を歩いていたロンは首を振ると、ハリーと目を合わせた 「NO NAMEが余裕じゃなかったら…僕たち進級できないんじゃないの?!」 「…そうかも」 「大丈夫だよ!私いつも余裕じゃないから!そうゆう緊張感を保ってるって話しで」 「まぁどっちにしろロンには進級は危ないってことね」 ハーマイオニーが鼻で笑うとロンは悔しそうに、でも半分諦めているかのように息を吐いた。 今日から進級試験、身を引きしなければならない。 セドリックとの飛行訓練も試験が近いためにやっていない。 みんなで進級できれば一番良い、きっと大丈夫だ。 「いいよなぁ頭がいい人は」 ロンの一言にハーマイオニーが呆れたように瞳をほそくする 「それほど努力してるんだよ、ロンも頑張ろうよ」 「頑張ってる、つもりなんだけどさぁ」 「きっと大丈夫だよ」 ハリーが自分にもロンにも言い聞かせるようにそう言うと、ロンも小さく頷いた。 「マルフォイだ…」 前を通り過ぎていくマルフォイ達が視界に入る、マルフォイの視線がこちらに向くと 小さく瞳が細まった。 そしてそのまま通り過ぎていく 「感じ悪いよなぁ…いっつもNO NAMEの事睨んでさ」 「いいよ、別に」 あの日もマルフォイ達のことは言わないでおいた 心配をかけたくもないし、何もいいたくなかったからだ [しおりを挟む] |