如月の華 | ナノ



それは、どうゆうこと?
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だが、いつまでたっても訪れない痛みにNO NAMEはゆっくりと目を開いた

視界にうつったのは大きな背中、目の前に見知った姿があった

「……セドリック・ディゴリー…」

その名前に目を見開くと、前に立っていたセドリックはゆっくりと口を開いた。

「女の子に手をあげるなんて、男として最低じゃないかな?」

「っ…そっちが先に」

「いい、行くぞ…」

「えっ…ま、待ってくださいっ」

マルフォイは最後にちらっとNO NAMEを見ると、そのまま図書室を出た

セドリックはそれを確認すると、息を吐き出してNO NAMEの方へ向く

「大丈夫だったかい」

「…私は、大丈夫…でも私、暴力振って……」

こらえていた涙が瞳から溢れ出す、頬をつたわって落ちるはずの涙をセドリックは拭うとNO NAMEに優しい笑顔を向けた

「前に殴られたのは、あの子達?」

小さく頷くとセドリックはNO NAMEの頭を撫でた

「じゃあ、大丈夫…この前のお返しってことで、だからもう泣かない、それとも他にひどいことでも言われた?」

「……う、ううん、大丈夫」

NO NAMEは涙をぬぐって小さな笑みを見せると、セドリックは安心したように笑う

「大丈夫だよ、あの子達には多分10倍返しぐらいに返ってくるから」

「…?」





 

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