それは、どうゆうこと? 3/4 だが、いつまでたっても訪れない痛みにNO NAMEはゆっくりと目を開いた 視界にうつったのは大きな背中、目の前に見知った姿があった 「……セドリック・ディゴリー…」 その名前に目を見開くと、前に立っていたセドリックはゆっくりと口を開いた。 「女の子に手をあげるなんて、男として最低じゃないかな?」 「っ…そっちが先に」 「いい、行くぞ…」 「えっ…ま、待ってくださいっ」 マルフォイは最後にちらっとNO NAMEを見ると、そのまま図書室を出た セドリックはそれを確認すると、息を吐き出してNO NAMEの方へ向く 「大丈夫だったかい」 「…私は、大丈夫…でも私、暴力振って……」 こらえていた涙が瞳から溢れ出す、頬をつたわって落ちるはずの涙をセドリックは拭うとNO NAMEに優しい笑顔を向けた 「前に殴られたのは、あの子達?」 小さく頷くとセドリックはNO NAMEの頭を撫でた 「じゃあ、大丈夫…この前のお返しってことで、だからもう泣かない、それとも他にひどいことでも言われた?」 「……う、ううん、大丈夫」 NO NAMEは涙をぬぐって小さな笑みを見せると、セドリックは安心したように笑う 「大丈夫だよ、あの子達には多分10倍返しぐらいに返ってくるから」 「…?」 [しおりを挟む] |