悪戯する理由ができたよ 3/5 「NO NAMEは大丈夫って言ってたけど…絶対大丈夫じゃないよな…」 「う、うん…でもあの後すぐどこかに行っちゃったし…」 ネビルとロンは寮の談話室の端っこで二人で顔を曇らせていた。 もちろん二人はNO NAMEの傷の心配をしていたのだが、問題はそれだけではなかった 「…きっとあの二人に見つかったら…」 「「俺たちを呼んだか?」」 フレッドとジョージの顔がにょきっと飛び出せば、ロンとネビルは声にならない叫びをあげる。 更に曇った二人の顔を見て、双子の二人は顔を傾けて笑う。 「別に…読んでなんか」 「今話したほうがいいぞ」 「そうだ、別に怒らないからさ」 ロンとネビルは顔を見合わせると口を開く。 語りだしたその話に双子の二人は顔を見合わせてニコリと笑った。 「さすがはNO NAMEだぜ!!」 「やってくれるな!!!でも…いくらなんでもNO NAMEは女の子だからな」 「ああ、お前たちに言いたいことはたくさんあるけど、今は許してやるよ」 「許せないのは、マルフォイ達だな…」 フレッドとジョージはにこやかな笑みを浮かべて、談話室を後にした。 [しおりを挟む] |