爽やかは現れた 2/4 コンパートメントの中で三人それぞれ違うことをしていると、 扉をノックする音が聞こえた。 視線を上げれば、そこにはセドリックの姿があった。 「やあセドリック、君も帰宅組かい?」 「そうなんだ、一人で寂しかったんだよ、こっちに来ていいかい?」 「ああ、いいよ」 セドリックはそう言うと、荷物を持ってくると行って一回出ていこうとした所、 目があった。 すると何か微笑ましい笑みを向けられたので、何かと思ってしまう。 セドリックが戻ると、私の隣に座る。 「NO NAME、変身術すごいんだって?」 「え?」 セドリックの爽やかな微笑みに、なんで知ってるのかと思うと ランディが驚いたような声を出す 「嘘?ほんと?どっち」 「本当だよ、マクゴナガル先生が言ってたんだ」 「へぇすごいじゃないか、よかったな」 なんだか素直に嬉しいが、ルーズの目線が痛い。 絶対皮肉を言ってくるに違いない、ああ、やだな。 「へぇ、やるじゃん」 「え?!今なんて?!」 「うざっ、知らね」 「相変わらず仲のいい兄妹達だね」 「仲良くないよ!」 二人で否定すればまたセドリックは爽やかな笑顔を向ける。 もう、本当にルーズはやんなるよ。 [しおりを挟む] |