如月の華 | ナノ



爽やかは現れた
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コンパートメントの中で三人それぞれ違うことをしていると、

扉をノックする音が聞こえた。

視線を上げれば、そこにはセドリックの姿があった。

「やあセドリック、君も帰宅組かい?」

「そうなんだ、一人で寂しかったんだよ、こっちに来ていいかい?」

「ああ、いいよ」

セドリックはそう言うと、荷物を持ってくると行って一回出ていこうとした所、

目があった。

すると何か微笑ましい笑みを向けられたので、何かと思ってしまう。

セドリックが戻ると、私の隣に座る。

「NO NAME、変身術すごいんだって?」

「え?」

セドリックの爽やかな微笑みに、なんで知ってるのかと思うと

ランディが驚いたような声を出す

「嘘?ほんと?どっち」

「本当だよ、マクゴナガル先生が言ってたんだ」

「へぇすごいじゃないか、よかったな」

なんだか素直に嬉しいが、ルーズの目線が痛い。

絶対皮肉を言ってくるに違いない、ああ、やだな。

「へぇ、やるじゃん」

「え?!今なんて?!」

「うざっ、知らね」

「相変わらず仲のいい兄妹達だね」

「仲良くないよ!」

二人で否定すればまたセドリックは爽やかな笑顔を向ける。

もう、本当にルーズはやんなるよ。




 

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